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Vol.17
青い海の底で
Blue Corner ,Palau/パラオ

写真家・竹沢うるまが切り撮る“現在の地球”
いま、世界一周の途中。

中米、南米、南極大陸を駆け抜け、次の大陸に渡る前にミクロネシアに浮かぶ小さな島国、パラオに立ち寄った。飛行機を降り立つと南国特有の湿った空気がねっとりと体にまとわりついて来る。この世界一周の旅に出る前まではずっと南の島の撮影に慣れ親しんでいたので、久しぶりに訪れる南国はとても懐かしい感じがした。

パラオ特有の島の形をしたロックアイランド

パラオは数百の小さな島々が点在する人口2万人弱の小さな国である。マラカル島からスピードボートに乗り込み、パラオ特有の島々が作り出す、ロックアイランドと呼ばれるマッシュルームのような形をした水路を抜けて外洋を目指す。どの島も足の踏み場もないぐらい緑が生い茂り、その上をシラオネッタイチョウが優雅にその白い翼を青い空に羽ばたかせている。
ダイビング機材に身を包み、透明度の高いパラオの海に飛び込む。体にまとわりつく無数の気泡。やがて泡がすべて消え去るとその先に水中世界が広がっていた。一面の青の世界に無数の生命がひしめき合う。マダラタルミ、ギンガメアジ、バラクーダ、マダラトビエイ、ウメイロモドキ、クマザサハナムロ・・・・。水面という境界線を隔てて、僕らが普段慣れ親しんでいる世界とは全く違う世界がそこには存在している。いつでもどれだけ海に潜っても、この不思議な感覚は薄れることはない。海の中では人は不器用に泳ぐ単なる無様な生き物でしかない。海の中は海の中だけのルールで支配され、僕ら人間はそのルールに飲み込まれないように必死に泳ぐだけだ。
海の底から見上げる太陽は眩しく、波の波長に合わせて光が揺らめく。静かに眼を閉じ、その青い世界に溶け込み、肉体を消し去り、海と精神を融和させる。懐かしい。かつて感じていたこの海とつながる感覚。
一年近くアメリカ大陸を旅し、これからは中東、アフリカへとさらに一年以上旅することになる。それは長くて辛いものになるだろう。でも海の中に身を置いていると、いつかまたここに帰って来られるだろうという不思議な安心感が得られた。僕はパラオの海の底で次の大陸に向かう力をもらったような気がした。

協力:パラオ政府観光局/Palau Pacific Resort/IMPAC/Palau Sport/Palau Helicopters /INON

お問い合わせ先一覧

パラオ政府観光局
http://www.palau.or.jp/

Palau Sport
1990年よりパラオで就航しているダイビングクルーズ。まだダイビングクルーズというスタイルが定着していなかった頃よりパラオの海を案内していて、現在でも人気のクルーズ。
WEB: http://www.sporttours.co.jp/

Palau Helicopters
パラオで唯一のヘリコプター会社。信頼できる経験豊富なパイロットが4人乗りのヘリコプターでパラオの空を縦横無尽に案内してくれる。空から見るパラオはおすすめ。
TEL: +680-488-6669

IMPACs
パラオのことを隅々まで知り尽くしたツアーオペレイター。ロックアイランドツアーやジェリーフィッシュレイクツアーなどを主に扱い、パラオの海から陸まで幅広くサポート。
WEB: http://www.palau-impac.com

INON
最先端の技術を提供する水中撮影機材メーカー。その独創的なアイデアと技術で常に水中撮影の世界に革新を生み続けている。今回の水中写真もINON製ハウジングX-2シリーズで撮影。
WEB:http://www.inon.co.jp/

 

写真家・竹沢うるまは今現在、陸路での世界一周の空の下にいる。2010年3月に東京を出発し、アメリカからスタート。中米、南米、アフリカ、ヨーロッパ、中近東、アジアを巡り、日本へと帰る旅。帰国は2011年、場合によると2012年になるという。
目的は“現在の地球の姿”を、その若く瑞々しい感性で写真で記録すること。この連載は、地球のどこかを旅するうるまから届く、生の写真とエッセイをお届けするものだ。 さらに、うるまが本当のゴールとするものは、30年後に再び同じルートで世界を撮影して巡り、写真を比べること。そして、ひとりの人間の半生の間に、地球はどこに向かったのかを映し出すこと。

「私たち人間は、この地球という星のことを、一体どれだけ自分の言葉で語れるでしょうか。“ボクらが生まれた星”はいったい今どんな姿なのか、ひとりでも多くの人に伝えたいと思います」――竹沢うるま

 

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竹沢 うるま
1977 年生まれ。写真家。「うるま」とは沖縄の方言でサンゴに囲まれた島の意。出版社のスタッフフォトグラファーを経て、2004 年独立、URUMA Photo Officeを設立し活動開始。雑誌、広告の分野で活躍し、海外取材は通算100回を超す。世界中の自然を主なフィールドにする自然写真家。現在、世界一周の旅を敢行しながら作品を寄稿中。立ち寄った国はすでに10カ国を超えた。
公式サイト www.uruma-photo.com

著作物
写真集「URUMA –okinawa graphic booklet-」(マリン企画)、「Tio's Island ~南の島のティオの世界~」(小学館から2010年7月20日に発売)。その他ポストカード、カレンダー等。
個展暦
2005年「TWILIGHT ISLAND」(DIGZ原宿)、2007年「Rainbow's End」(Palau Pacific Resort)、2007年「URUMA -日本の異次元空間を旅する-」(丸善・丸の内本店)、2008年「Tahiti ~タンガロアが創った島々~」(PENTAX FORUM)、「Tio's Island」(大手町カフェ) 、2009年「Tio's Island ~南の島のティオの世界~」(KONICA MINOLTA PLAZA)

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いま、世界一周の途中。

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