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人力疾走で時速132km!
世界最速の自転車“リカンベント”

時速132kmで自転車を走らせる気分とは、一体どのようなものでしょう。それは“ときに”高速道路で車を走らせる速度と同じ(皆さんは法廷速度をお守りいただいていることと思いますが)。体感速度はと、想像するだけでもワクワクものです。

といってもそんなことができる自転車は、フツーのタイプでないことはもちろん、ロードバイクタイプですらもありません。“リカンベント”という、流線型のボディで覆われた、まるで弾丸のような自転車。搭乗者は、仰向けに寝そべるように座り、足こぎボートのようにペダルを漕ぐのです。
おまけに、このリカンベント、例えば一番低いギアでも通常のロードバイクの高めのギアと同じくらいの巨大5段ギア式で、ハンドルは10cmほどしか動かないような自転車。ゆえに非常にスタートが難しく、安定するまで誰かが支える必要があるというシロモノです。ただし一旦、時速50~60kmほどに達すると本領を発揮し始め、まさに弾丸のような走行が可能になるのです。

これを、おそらく必死の形相で、こいでこいでこぎまくったWhittingham氏が、驚異の時速約132.4kmをたたき出し、“人間の力で動かす乗り物”で世界最高速度を記録したのは、さる9月。アメリカ・ネバダ州のバトルマウンテン(すごい地名ですね)郊外で開催された大会「World Human Powered Speed Challenge」でのことです。
走ったのは高速道路305号線を使ったおよそ8kmの一直線コース。その途中に設けられた200mの計測区間の速度を競います。当然 Whittingham氏が優勝し、賞金2万6748ドルを獲得しましたが、カナダのブリティッシュ・コロンビア州出身の彼は、6年前にこの大会が始まって以来毎年優勝している真のツワモノ。今回も自らが2002年に打ち立てた世界記録の時速約130.4kmを自身で破っての快挙なのです。
米『Vancouver Sun』誌によると、Whittingham氏は「まるで、見たこともないような急斜面を自転車で走り降りるみたいなんだ。しかも延々とね。毎年出場しているのは僕だけ。そして毎年勝つのも僕なのさ」と自信を覗かせます。
彼こそ、「世界最速のインディアン」ならぬ、「世界最速のリカンベント」なのです。

上段:ユニークな形状をしたリカンベント自転車の数々が荒野を疾走。下左・下中:例えば中身はこのような自転車。下右:世界記録が出た日は、無風、気温約 27度(暑い方が空気の密度が薄くなり空気抵抗が減る)の完璧なコンディションだったそう。Whittingham氏はカナダのカスタム自転車メーカー Naked Bicycle and Design社の経営者。彼の「Varna Diablo III」号(トップ写真)は、カーボンファイバー製ホイールとケブラー繊維でコートしたフレームで構成。Photos:Brad Teubner, Jim Iwaskow

Data

World Human Powered Speed Challenge 公式サイト

http://www.wisil.recumbents.com/wisil/whpsc2008/speedchallenge-2008.htm

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