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Dubai Travel # 3
灼熱の国のホスピタリティ
Shangri-La hotel DUBAI

今夏も30℃を超える暑い日が続く日本。しかし約8000km離れたドバイでは、砂漠性気候のため日中の最高気温が50℃に達することもある。そんな過酷な気象条件をものともせずに、訪れた観光客を存分に楽しませてくれる国。世界一流のモノが集まるドバイのホスピタリティは、一度は味わう価値があるようだ。

ペルシャ湾を見下ろす
地上200メートルの朝食

朝6時。41階のホテルの部屋から見えるドバイのダウンタウンは、まとわりつくような鈍い日差しに包まれ、ビルの隙間から差し込む朝日は、室内に飾られたカラーの花を黄色く照らしていた。既に外は30℃ぐらいあるのだろうが、18℃に保たれた部屋は至極快適で、ほんのり甘い香りに包まれている。右に見える160階建てのビル「ブルジュ・ハリファ」も水蒸気でかすむが、足元を動脈のように流れるシェイク・ザイード通りをせわしなく走る車の姿からは、ビジネス街の目覚めが伺える。ドバイの夏の朝だ。
滞在した、高さ200メートルの「シャングリ・ラ ホテル ドバイ」は街の東側、金融街の正面にそびえ立つ。アパートメントタイプを含む428室を擁し、宿泊、ミーティング、接待などを目的に、世界中のビジネスマンが集まってくる。一方で、ドバイ国際空港から車で15分、ショッピングモールや旧市街にも5~10分という立地から観光客も多く、その完璧なホスピタリティが両者を満足させる。
「おはようございます。今朝もアラブ風の豆スープにしますか?」。42階のホライゾンクラブ専用の朝食ラウンジでは、ゲストの名前も好みも覚えたスタッフが、海を見渡す席に笑顔でやってくる。専用のチェックインカウンターやミーティングルーム、プールなどが利用できるこの特別なゲストルームは、アグレッシブなファウスト諸氏におすすめだ。40・41階に滞在する客のためだけに、卵料理、肉、野菜、点心、チーズなどたっぷりの朝食で一日の始まりを演出してくれる。

ダイニングルーム、ラウンジ、バー、2ベッドルームなどを備えたアルシャムス・プレジデンシャルスイート(435㎡)。ハリウッドスターたちも宿泊してきた。
左:40階と41階はホライゾンクラブのゲストルーム。ホライゾンデラックス(45㎡)からホライゾンプレミア(66㎡/写真)まで3つのタイプの部屋がある。 中:42階はメンバーの専用フロア。チェックインカウンターやコンシェルジュ、ジム、プールなどがある。無料で朝食やドリンク(終日)も楽しめる。 右:42階での朝食はスープや卵料理、パンケーキなどをメニューからチョイス。そのほか、サラダやチーズ、肉料理、中華など、たっぷりの食事をビュッフェ形式で用意。1階のデューンズ カフェでの朝食も選べる。

西で「世界一」を楽しみ
東でアラブ文化に浸る

冬の平均気温は20~25℃と過ごしやすいドバイだが、6~9月はとても暑く、この時期は午後3時以降に外出するのが現地流。観光客の我々もホテルのプールやエステで日中を過ごしてもいいが、西隣りには世界一広大な「ドバイ・モール」がある。東京ドーム約24個分の広さに、1200の店舗、水族館、アイススケート場、テーマパークなどが入り、一日中でも楽しめる施設だ。
白く霞んでいた朝とはうって変わって、空には抜けるような青空が広がっている。さっそく笑顔のドアマンに見送られてタクシーに乗り込む。微笑みの国・タイを中心に各国から集まったホテルスタッフのもてなしと比べて、タクシードライバーの愛想のなさには落胆するものの、「まあ、我が国のタクシーもそんなものだ」と気を取り直す。数分でドバイ・モールに到着するとやはり、その迫力に圧倒。4階建ての建物に、シャネルのブティックからチェーンのドラッグストア、各国のレストラン、イギリスの高級スーパー「ウェイトローズ」、フランスのデパート「ギャラリー・ラファイエット」まで入る。ここは世界の美食も手に入れたい国――そう気付いたのは、パリっ子の舌を喜ばせている食料専門ブランド「ラファイエット・グルメ」を見つけたときだった。黒いアバヤ(ガウン)と黒いシェイラ(スカーフ)をまとった女性たちが、昼下がりをこの巨大モールで過ごしている。「ドバイの人々の最大の楽しみはショッピング」と言われるだけあり、裾から覗くパンプスや手元のバッグの最新のファッションに見とれてしまうのであった。
日が傾き始めたら再びタクシーに乗り、今度は東側のクリークに向かう。タクシー料金は日本の1/3程度なので気軽に利用できる。さて、ドバイ・クリークは全長14kmの水路で、付近には旧市街が広がり、スークと呼ばれる市場や、伝統的なウィンド・タワーの家を復元したバスタキア地区がある。ウィンド・タワーとはペルシャ湾からの風を室内に通すための塔であり、扇風機もエアコンもない時代の生活の知恵だ。ドバイ・モールのグローバルな世界とクリークに流れる素朴な時間。文明の新旧を一度に味わえたことを感じながら、昔ながらの乗り合い船「アブラ」と、世界最長の無人運転鉄道の「ドバイメトロ」を乗り継いでホテルに帰った。

2008年にオープンしたドバイ・モールは、2000億ドルを投じて作られた世界最大のショッピングモール。5つのデパート、4つのスーパー、ゴールド・スーク(金市場)、1200以上の店舗、約120の飲食店のほか、世界最大のパネルを使った水族館、オリンピック規格のアイススケート場、セガ・テーマパーク、キッザニアなどが入る。中庭では毎晩、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の前で噴水ショーを開催。
左・中左:旧市街の路地を歩くと、アーケードになったスーク(市場)に出会う。パシュミナや靴を売るテキスタイル・スーク、香辛料を並べるスパイス・スーク、金の宝飾品で輝くゴールド・スークなどが観光客に人気。中右・右:「アブラ」と呼ばれる水上タクシーは、今でも生活の重要な足。クリーク沿いに広がる古い町並みを楽しめるとあって観光客にも人気だ。
左:20世紀の初め、首長一族も商人もクリークの近くに住んでいた。天然のクーラーであるウィンド・タワーを備えた家が特徴で、バスタキア地区ではそれを再現している。中:旧市街の18世紀の砦にはドバイ博物館があり、蝋人形や写真などでドバイの歴史を知ることができる。1966年に石油が発掘される以前、人々は交易や真珠の採取で生活していた。 右:2009年に開通したドバイメトロは湾岸諸国最初の鉄道。地上と地下を走り、1等車両や女性・子ども専用の車両も設けられている。どの駅も清潔でゴミ一つ落ちていない。

日暮れる市街を見渡す
オープンエアの特等席

シャングリ・ラ ホテル ドバイの42階デッキからの眺め。

ホライゾンクラブ専用のプールで泳ぎながら、日暮れ前にホテルに戻れたことに感謝していた。最上階のプールの屋外デッキからペルシャ湾に沈む太陽と、ピンク色に包まれていく街を見ることができたからだ。そこは、少し涼しくなった風を全身で受けながらドバイを見渡せる特等席だった。もうすっかり暗くなりブルジュ・ハリファも青白くライトアップしている。そろそろ下のレストランで夕食としよう。
シャングリ・ラを代表するチャイニーズレストラン「香宮(シャンパレス)」で本格的な広東料理に舌鼓を打つ。エビやロブスター、フカヒレといった海鮮はもちろんのこと、中華スープや広東麺、北京ダック、春巻、点心、チャーハンなど、メニューも味も全く以って日本人好み。足しげく通う現地の人々の表情がクオリティの高さを語っている。
「料理はお気に召しましたか」。中国人シェフと挨拶を交わし、やはり中国人のティーマスターによるお茶のサービスを受ける頃には、自分がどの国にいるのか分からなくなってきた。これもまた、「世界の一流」を輸入するドバイならではの体験のようだ。一日の終わりに、4階のプールサイドバーに移動して、シーシャ(水たばこ)を吸いながらモヒートを楽しむ。丁寧にシーシャの扱いを説明してくれるマグレブ出身のスタッフを眺めながら、今日は多くの国籍の人に出会ったとしみじみ思う。そして誰もが親切だった。ドバイは観光を最も主要な産業のひとつと考え、人口の4倍近い約800万人(年間)の観光客を受け入れている。だから世界一のモノを集め、世界一流のもてなしを目指してきたのだ。それが良く分かった一日となった。

左:42階のホライゾンクラブ専用のプール。屋外にデッキが設けられていて、街を見渡せる。 右:シャングリ・ラ ホテル ドバイには、シーフード、ベトナム、モロッコのレストランも入っている。
左:4階のプールサイドバーではスタッフの笑顔が印象的だった。夜はピンク色にライトアップしたラウンジ※になり、シーシャやカクテルが楽しめる。※夏季休業 中・右:「香宮(シャンパレス)」は、各国のシャングリ・ラで展開されているチャイニーズレストラン。シンガポール発祥のホテルの威信にかけて、洗練された広東料理を供する。

Data

Shangri-La hotel DUBAI
Sheikh Zayed Road, Dubai, UAE
TEL. +971 4 343 8888
FAX. +971 4 343 8886
sldb@shangri-la.com
URL http://www.shangri-la.com/jp/dubai/shangrila

客室料金(1部屋/夏季料金)
一般客室 DH600~
ホライゾンクラブ DH850~
スイート DHS1450~
※1DHS(ディルハム)は約21円(2012年8月現在)

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