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フランス人の技術革新がもたらした
ハイクオリティ・プロダクトの靴

エリック・バラ 「ジェイエムウエストン」社長

フランスは伝統工芸の伝承や確かな技術力で、世界に冠たる多くのブランド品を生み出してきた国。今回ご紹介する「ジェイエムウエストン」の靴をはじめとするレザー製品にも、フレンチブランドならではのハイクオリティで丁寧なプロダクトが多く揃っています。

ジェイエムウエストンといえば、世界の靴ブランドのなかでも、トップクラスのクオリティを誇る革靴の“メーカー”として知られています。ブランドとは単にデザイナーや企業名が銘柄となった商品が多く、メーカーとは本来、商品自体のすべてを作り出すという意味があります。ジェイエムウエストンの場合は、まさにすべてを一貫生産(マニュファクチュール)するメーカー。近年、時計業界でもマニュファクチュールこそが真の時計ブランドと言われるように、優れた評価の“靴のマニュファクチュール”としてジェイエムウエストンは数少ない企業のひとつなのです。

自社革なめし工場では、18世紀より「超低速植物性革なめし」というオリジナルの手法を行っている。ここでしか見られない伝統手法であり、それがジェイエムウエストンの高品質な靴へと結びついている。
製造工程のあらゆる段階において手作業を欠かさないのがジェイエムウエストンの流儀。靴型を掘るのもひとつひとつ丁寧に行われる。

この秋、ジェイエムウエストンの社長であるエリック・バラ氏が来日。同社の優れた靴作りの歴史や、現在も普遍的な人気を誇るジェイエムウエストンの魅力などについて伺いました。

――19世紀に始まったジェイエムウエストンですが、その生産方法は当時、非常に斬新なものだったそうですね。
ジェイエムウエストンはそもそも、エドゥアール・ブランシャールという人物がリモージュに靴工場を1891年に設立したことに始まりました。2代目のユージェーヌ・ブランシャールが、靴製造の技術革新を習得した後にジェイエムウエストンをオリジナルブランドとして確立。それは、当時の靴業界の主流だった「大量生産を目的とした工場生産」ではなく、「品質重視でフランス伝統のボティエ(高級オーダーメイドの靴)を工場生産する」という、画期的なものだったのです。

――文化人の間でも評判になったとか。
ボティエ的な靴の工場生産が成功すると、ジェイエムウエストンが創りだす素晴らしいクオリティの靴が著名人の間で話題となりました。サン・デクジュペリやモーリス・ユトリロ、そして歴代フランス大統領……。もちろん、サルコジ氏も愛用してくれています。

――創業時から、ジェイエムウエストンがこだわり続けていることとは何でしょうか?
素材、工程、品質チェックです。例えば靴にとって非常に重要な革底(中底・外底)も、自社のタナリー(革なめし工場)で作っていますし、手作業と機械工程を明確に分けて、より良い生産体制を確保しています。さらに靴の製造中も完成後も厳しいチェックを行っています。通常の靴工場では製造不良のロス製品がありますが、ウエストンはほとんど不良品がないほど徹底しています。

――2001年より、デザイナーにミッシェル・ペリー氏を起用されていますね。ロックでアーティスティックなテイストを持つ彼がデザインを手がけることによって、どんな変化が生まれましたか?
彼には、ニュー・クラシックのコレクションを担当してもらっています。従来のクラシック・コレクションの顧客以外に、さらに多くのウエストン・ファンが増えました。これは喜ばしいことです。それでもジェイエムウエストンとしてはマーケティングより、品質重視の姿勢を貫いています。

――ジェイエムウエストンのようなハイクオリティの革靴は、雨に濡れたり傷をつけてダメにしてしまうケースが多くあると思います。ファウスト会員のなかにもそんな悔しい思いをする人たちがいると思うのですが……。
靴は消耗品ではなく、“修理して履き続けるもの”という概念を持っていただきたいのです。弊社では、長く靴を履き続けていただくためリペアー(修理)サービスにも力を入れています。どうかジェイエムウエストンの靴の修理やお手入れなどは、同ショップまでぜひお持ちください。リペアー後の靴を履いていただくことで、よりジェイエムウエストンの靴を十分理解できるはずですし、何十年も同じ靴が履ける感動を味わえることでしょう。実際、同じ靴を40年も履き続けているお客様もいらっしゃいます。

――最後にバラさんのチャレンジしていることを教えてください。
当然、今の仕事を維持しながら成功させることです。プライベートではトライアスロンをすることで、自分の体力や精神力を鍛えています。日本国内でも、宮古島で開催されている「全日本トライアスロン宮古島大会」に数回出場しています。来年は、トレイルランレースのなかでも過酷といわれる「ツール・ド・モンブラン」に参戦することが私のチャレンジのひとつですね。

 

<歴史とともに進化するジェイエムウエストンの靴たち>

ローファー ボックスカーフ
 

100年以上愛されている、シグネチャーローファー。¥76,650

ダービー ブラックボックスカーフ
 

ミッシェル・ペリー氏によるグラフィックラインより。¥103,425

ストレートキャップトゥダービー
ダークブラウンオルダニルカーフ

グラフィックラインは、現代建築からインスパイアされたもの。¥114,450


エリック・バラ
Eric VALLAT
1970年生まれ。フランスのHEC経営大学院で学び、1996年よりLVMHグループに入る。ルイ・ヴィトンで ヨーロッパ・フランス ジェネラルディレクターを務め、2004年よりクリスチャン・ディオール日本の社長に就任。2008年からはEPIグループのボンポワン社長となり、2009年同グループ内のジェイエムウエストン フランスで社長を兼務。

Data

ジェイエムウエストンジャパン
Tel.03-5413-1348
http://www.jmweston.com/

 

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*伊勢丹新宿 メンズ館 2009年12月2日(水)オープン

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