HOME > SENSE > MACHINE > ポルシェに欠かせないオープンモデル 911にカブリオレが登場! Porshe 911 Carrera Cabrioret

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ポルシェに欠かせないオープンモデル
911にカブリオレが登場!
Porshe 911 Carrera Cabrioret

幌型のルーフを持つカブリオレ。開ければそれがすべてボディ内に納まる。開閉はスイッチひとつで約13秒。軽量化のためマグネシウムとアルミを多用したトップは重さ約35kg。製造はオーストリアのマグナシュタイヤー社が担当する。
LEDを採用したフロントまわり。この辺はトレンドといえよう。バンパーの形状はクーペと異なり、カブリオレはインテークダクトが大きい。
国際試乗会はスペイン領カナリア諸島のグランカナリアで行われた。一般道、高速、ワインディングと、海岸線のショートサーキットが試乗コース。オープントップながらの高いボディ剛性がかなりレーシーな走りを実現する。

ポルシェにとってオープンモデルは欠かせない存在だ。
356スピードスターの時代はもちろん、911にスライドされてからもそれをカタログから外すことはなかった。しかも、ラインナップはカブリオレにとどまらずタルガトップも用意される。
そんなブランドだけに、997型から991型へ進化した新型911にもすぐさまカブリオレが追加された。カレラ4やタルガ、GT系よりも一足早いお目見えである。

ベースとなったのは、すでに発表されているカレラとカレラS。ここで簡単におさらいすると、カレラのパワーソースはダウンサイジングで3.4リッターとなった。最高出力は350ps。排気量を小さくしながら燃費向上とパワーアップを図る。一方カレラSはこれまでと同じ排気量ながら400psの大台へ。マフラーもカレラが2本だしなのに対し4本だしとなる。走りも当然……カレラとは違う。

では、肝心のトップだが、今回も幌型が採用される。ご想像のとおり重量増加と重心高が上がるのを嫌ったわけだ。使われたのはマグネシウムとアルミ。基本フレームをマグネシウムとし、補助パーツをアルミとした。これによりルーフ単体で35kgに仕上げられる。これまでのスチールフレームよりかなり軽いらしい。こうしたマテリアルを扱えるのは限られたブランドだけ。素材の値段がそのまま販売価格に反映するからだ。で、ポルシェは当然OK。レースの世界で使い慣れている素材だけに、扱いもお手の物である。

開閉はスイッチひとつのオール電動式で13秒もあれば青空が広がる。Z型に畳まれた幌がボディ内にすっぽり収まるのは、996型以降変わらない。稼働は50km/h以下なら走行中も可能。これヨーロッパ車では常識。突然の雨にあたふたして駐車スペースを探す不便さはない。

走ったときの風の巻き込みだが、今回電動式の新設計ウインドディフレクターが備わったことで後ろからの巻き込みがさらに減り、快適性はグッと増した。この辺は風洞実験の賜物か。とにかくディフレクターが自動で動かせるのがいい。これまでのいちいち自分ではめ込んでいたのとは大違い。ただ、この場合トノカバーによって意図的にリアシートが覆われる。よって、2人乗車のときにのみ使用可となるのを忘れずに。

また、このルーフは閉めたときの剛性感も特筆もの。しばらく走っていると、幌型であることを忘れてしまったほど気密性が高い。ここはさすがドイツ車。それにエンジニア曰くエキゾーストサウンドになんら手を入れていないというが、けっこういい感じでそれがレーシーに鳴り響く。スポーツエキゾーストならずとも気分は高揚するだろう。

カレラとカレラS

ではでは、最後にカレラとカレラSの違いを少し。

ダウンサイジングエンジンを持つカレラは、これまでよりも高回転型といった印象が強い。7500回転からレッドゾーンに突入するが、ワインディングを攻めたり高速で追い越しをするときなど、けっこう上の領域を必要とする。もちろん、下がスカスカということではないが、必要であればPDK※を駆使してしっかり上まで回すことをおすすめする。そうすれば期待通りの走りが手に入るはず。コーナーでのハンドリングは切りはじめオーバーステア気味に入るが、そこからニュートラルステアに持ち込みけっしてアンダーが出ない。他メーカーでは出口でアンダーステアにもっていった方が安全としているが、そこはニュートラルステアで安定した走りを見せる。

当然カレラSもこの辺の考え方は同じ。が、400psに達したエンジンパワーはやはり強烈で、カレラよりも下からモリモリとトルクを発生させる。この後ろからグイグイくる感覚はまさに911。これまで歴代モデルを乗り継いできた方はこちらがピンとくるであろう。ともあれ、どちらにせよ走りの楽しさは十二分に味わえる。

※PDK……ポルシェが開発したデュアルクラッチトランスミッション(DCT)のことで、Potsche Doppel Kupplungenの略称。

今回のこだわりのひとつが閉めたときのルーフライン。これまでクーペと同じルーフラインを描くことはなかったが、それが完成した。思うにホイールベースが従来型よりものびたのも関係するであろう。エンジニアたちは美しいフォルムとしてそれを強くアピールしていた。
左:センターコンソールがカレラGT風となる991型のインテリア。より未来的となった。が、その他の部分は“らしさ”を踏襲。 中央:これはカレラSの5連メーター。回転計は7500~9000回転がレッドゾーンとなる。3.8リッターボクサー6に組み合わされるのはすでにおなじみのPDK。 右:もはやリヤフードを開けてもエンジンは見えない。ブラックボックスとなったエンジン。リッドにはリアスポイラーが装備されるが、カブリオレはルーフの開閉状態を感知してリフトを上げたり下げたりする。

 

ポルシェ911カレラカブリオレ 主要スペック

 全長×全幅×全高 4491×1808×1299 mm
 ホイールベース 2450 mm
 乗車定員 2人
 エンジン

総排気量 3436 cc
シリンダー数 6
最高出力(EEC) 257kw(350PS)
最大トルク(EEC) 390(N・m)
発生回転数 5600 rpm
圧縮比 12.5:1

 パフォーマンス

最高速度284km/h
0-100km/h加速 5.0秒(4.8秒Sport+)

 トランスミッション PDK 7速
 車両本体価格(消費税込み) 13,610,000円

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